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【プレスリリース 展覧会概要】

ART×BIKE: 自転車、回り続ける車輪

会期:2017年106()~1028日(土)

場所:ギャラリー 工房親 (東京都渋谷区恵比寿2-21-3 03-3449-9271)

キュレーター : 深川雅文 

アートディレクター : クボタタケオ

企画:工房親 + 深川雅文

協力: Rapha Japan


Rapha ART x BIKE ride

工房親では、2015年にスタートし、昨年も開催した自転車とアートをテーマにしたシリーズ展「ARTxBIKE」を今年も開催します。ドイツ人、ドライス伯爵の自転車発明200年の記念すべき年にあたる2017年は、自転車と人間のライフをテーマに展示します。つまり、「ART × BIKE × LIFE です。自転車の楽しみを、乗ることとは異なった側面から再発見させてくれるこの展覧会にRaphaが協力。もちろんライドイベントを開催致します。アートディレクター、クボタタケオのおすすめするパワースポットを巡り開催地の工房親にゴールするシティライドを開催します。

日時:2017108()

出発:Rapha Tokyo 午前1030分 雨天中止

定員:20名 

車種:ロード·クロス·MTB·ランドナー·その他

装備:ヘルメット、前後ライト、ポンプ、チューブ、パンク修理キット、ドリ­ンク、食事代
自転車保険、個人賠償責任保険等への加入は必須です。メンバー同士のサポートはします­が、怪我、事故、
メカトラ等のトラブルには個人の責任において対応してください。

会費:無料

ルート:https://ridewithgps.com/routes/25401822

申込み:リンクよりお名前とEメールアドレスをご登録ください。

https://ti.to/raphatokyo/saturday-club-ride/with/tbvbacgc9bi



【趣旨】

近年、自転車という、19世紀初頭からの長い歴史があり慣れ親しんだ乗り物に世界的な規模で新たに注目が集まっています人の力で走ることの楽しさ、自然や都市との対話、 スポーツとしての醍醐味 環境への優しさ、健康の増進、移動手段としての利便性自転車の魅力が再発見されつつあります。ヨーロッパでは、たとえば、自転車ハイウェイの構想が実現しつつあるなど、その動きはさらに加速化されています。日本も例外ではありません。スポーツ車の増加、幼児用足蹴り自転車の人気、各自治体による専用レーン設置の推進、レンタルバイクの実験、 自転車を巡るマンガ・アニメの大ヒットなど、街で見かける自転車の風景が変わりつつあります。自転車はいま、ルネサンスというべき時代にあります。それは、自転車文化のあり方にも深く関わっています。

昨年、2015年、自転車とアートの関わりをテーマにした展覧会「ART×BIKE: 夢走する自転車」を工房親で開催し、アートと自転車の関わりについて、7人の現代のアーティストの自転車を巡る作品を中心に、アートと自転車の深い繋がりを示す歴史的に重要な作品や自転車と共に展示し、自転車文化について親しみ、考える場としました。昨年の2016年、2回目のART×BIKE」展で、さらに、「自転車、たおやかに」というタイトルで、人と街を繋ぐメディアとしての自転車(人-自転車-街)の豊かなあり方を巡って、参加するアーティストや建築家、デザイナー8による作品を展示して、ART×BIKEというテーマを深化させました 各回で、アーティストトークとエンディングトークを開催して、自転車とアートについて話し合いました。各展示は、美術情報サイト、artscapeや自転車情報サイトcyclowired、自転車雑誌サイクルスポーツなどメディアに取り上げられました。

3回目となる今回は、いまも、そしてこれからも展開 (回転) し続ける自転車と人間のライフの関わりに目を向け、アーティスト、デザイナー、自転車とライフを巡って豊かで新鮮なビジョンを提示し続けている企業ならびに起業家の協力を得て、今日の自転車文化と人間の関わりを多角的に照らし出します。



【展示内容】

自転車を巡る三人の現代アーティストによる作品の展示(写真、映像、グラフィック、インスタレーション等

参加アーティスト: 安西剛、西田岳史、クボタタケオ


FUKUSHIMA WHEEL プロジェクト(代表: 山寺純 by Eyes Japan  )  の展示  (「FUKUSHIMA WHEEL」実車)

山寺純が起業した福島県会津若松市に拠点を置くベンチャー企業、Eyes, JAPANは、2011年の東日本大震災を経験後、2013年に「FUKUSHIMA Wheel」を開発し、地域や世界とのコミュニケーションを促進する自転車という新たなビジョンを提示し、スマートシティ向けのシェアサイクルを通した震災復興プロジェクトとして国内外で注目されてきた。自転車を走らせると、放射線量をはじめとするさまざまな環境データが収集され、そのデータはiPhoneで情報発信される。LEDを搭載した後輪部分にはさまざまな広告やメッセージが表示されて周囲の人々とのコミュニケーションのメディアとなる。自転車の「再発明」(Reinvent the Wheel)を提案するプロジェクトである。山寺は2015年のTEDxKobeでこのプロジェクトのプレゼンを行った。


Rapha映像作品とバイク哲学の紹介(映像、出版物)

Raphaは、自転車を巡る独自の哲学の下に、バイクウエアの世界的な展開と様々なライドイベントのプロデュースやサポートによって、バイクと人間の豊かな関わり方を提案している英国のバイクファッションブランドである。世界中の自社ショップ内で流され、また、YouTubeRapha Filmsとしてストリーミングしている創造性溢れるさまざまな映像は、同社のバイクビジョンを伝える優れた作品となっている。本展では、さまざまなライダーたちがロードバイクで世界各地の豊かな自然とシティの中を走ってライドを楽しむ姿を捉えた映像、並びに、東日本大震災直後から現地に目を向けてきたRaphaが支援活動の一環として行ってきたライドの映像を紹介する。また、Raphaのバイク哲学を生き生きと伝える『Kings of Pain』『Rapha Mondial』などRaphaの出版物も紹介する。

■「自転車の車輪」(デュシャンに習いて) 美術史上、自転車と深く関わった作品(本シリーズ展のシンボル)

自転車とアートの幸福な出会いを象徴する、マルセル・デュシャンの「自転車の車輪」(1913)に習って制作した車輪の作品を、第一回目、第二回目に引き続き今回も展示する

時代を彩る自転車   歴史的ロードバイク(クロモリ) Fondriest (1990代後半) 二台(黄色、青色) 

カーボン製ロードバイク全盛の昨今、あらためて、鉄 (クロームモリブデン鋼) 製の歴史的なモデルを展示し、当時のライダーたちと自転車との関わりを想い起こす。



関連イベント】

 会期中、自転車とアート、自転車とライフ、来るべき自転車の未来などを巡るトークを行います。(詳細は検討中)

・オープニングトークとレセプション 106() 

  参加作家とキュレーターによるトーク 15時半〜17時半 終了後 レセプション 18時〜19時半

・クロージングトーク 1028日()  15時半〜17 


      ※本企画についてのお問い合わせ先

      ギャラリー工房親 (こうぼうちか)

所在地 150-0013 東京都渋谷区恵比寿2丁目21

電話 03-3449-9271

担当: 上野さえ加


【展示作家・企業等プロフィール】



◆安西剛 Tsuyoshi ANZAI

1987年 埼玉県生まれ

2011年 東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了

2009年 東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業

2017年 「The Strange ObjectsPohang Museum of Steel Art(ポハン、韓国)

2016年 「RBS Bursary Awards 2015 Group ExhibitionRBS Gallery(ロンドン、イギリス)

2015-17年 「Core Program」ヒューストン美術館(ヒューストン、アメリカ)

2015年 個展「事象の再発明」BIYONG POINT(秋田)

2014年 個展「Origins Originated from Originative OriginalsChimera Project(ブダペスト、ハンガリー)

2014年 「アーティスト・ラボ 「つくられる」の実験」川口市立アートギャラリー・アトリア

2013年 「セカイがハンテンし、テイク」川崎市市民ミュージアム





◆西田 岳史 Takashi NISHIDA

1978年 山口県生まれ

2009年 ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ演劇学部卒業

2012年 東京藝術大学大学院映像研究科修了

主な映像作品

La pensée sauvage(2009)

Laundry(2011)

Trans-Transition(2014)





◆クボタタケオ Takeo KUBOTA

長野県生まれ

京都市立芸術大学西洋画科構想設計卒 美術家・アートディレクター

1998年 Nagoya Contemporary Art Fair

2003年 かわさきIBM市民ギャラリー

2009   SLICK09 PARIS.FRANCE

2015,16年 ART×BIKE 工房親

1993年以降 工房親の個展及びグループ展に毎年参加





◆山寺 純  Jun YAMADERA

1968年 福島県会津若松市生まれ

1995年 会津大学の学生2人と会津大学初のITベンチャー企業であるEyes, JAPANを起業

2011年 東日本大震災を経験

2012年 FUKUSHIMA Wheelプロジェクトを始動

24年間に渡りインターネット、シェアリングエコノミー、IoTやその他、AI、セキュリティ、医療、CGなど様々なテクノロジーのエッジに携わる





Raphaについて

Raphaはハイパフォーマンスサイクルウェアとアクセサリーのブランドである。2004年にサイモン・モットラムによってイギリス、ロンドンで創業された。それは、ロンドンで彼が開いた展覧会から始まった。”Kings of Pain”と銘打たれた展覧会は、サイクリングの黄金時代を駆け抜けたヒーローたちについてのものだった‥‥ファウスト・コッピ、ジャック・アンクティール、レイモン・プリドール、トム・シンプソン、エディ・メルクス、そしてベルナール・イノー。ライダーたちの栄光とそこに至るまでの苦悩、そして彼らのロードレーシングのスタイルが、Raphaのインスピレーションの源になっている。Rapha Tokyoは、2014年に渋谷区千駄ヶ谷にオープンした。カフェが併設され、ライドとロードレースの情報、そしてRaphaの世界観を詰め込んだサイクリストのための総合空間となっている。


●本展企画キュレーター 深川雅文  Fukagawa Masafumi


1958年 佐賀市生。

九州大学文学部文学部卒業・同修士課程修了西洋哲学史

川崎市市民ミュージアム・学芸員として、写真、デザイン、現代美術に関する展覧会の企画に携わる。

代表的展覧会「バウハウス 芸術教育の革命と実験」(1994)、「遠近 ベッヒャーの地平」(1997ARTxLIFE  折元立身」展(2016など。現在、フリーのキュレーター/クリティックとして活動。2019年のバウハウス100周年を祝う、bauhaus100 japanプロジェクトを推進中


著書『光のプロジェクト ー写真、モダニズムを超えてー』(青弓社)、訳書『写真の哲学のために』(ヴィレム・フルッサー著 勁草書房)、編著『写真集 吉村朗』(大隅書店)など。横浜在住。


深川雅文のフェイスブック Masafumi Fukagawa    https://www.facebook.com/fukagawama



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