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ART×BIKE : 自転車、たおやかに

 

会期:2016年1014()~11月6()

場所:ギャラリー 工房親 (東京都渋谷区恵比寿2-21-3 03-3449-9271)

キュレーター 深川雅文 

アートディレクター クボタタケオ

企画:工房親+深川雅文

 

工房親では、このたび、昨年に引き続き、自転車とアートをテーマにした展覧会を開催します。

 

【展示趣旨】

 

 近年、自転車という伝統的な乗り物に世界的な規模で新たに注目が集まっています人の力で走ることの楽しさ、自然や都市との対話、 スポーツとしての醍醐味 、 環境への優しさ、健康の増進、移動手段としての利便性自転車の魅力が再発見されつつあります。ヨーロッパでは、たとえば、自転車ハイウェイの構想が実現しつつあるなど、その動きはさらに加速化されています。日本も例外ではありません。スポーツ車の増加、幼児用足蹴り自転車の人気、各自治体による専用レーン設置の推進、レンタルバイクの実験、 自転車を巡るマンガ・アニメの大ヒットなど、街で見かける自転車の風景が変わりつつあります。自転車はいま、ルネサンスというべき時代にあります。それは、自転車文化のあり方にも深く関わっています。

 昨年、2015年、自転車とアートの関わりをテーマにした展覧会「ART×BIKE: 夢走する自転車」を工房親で開催し、自転車のルネサンスという状況のなか、その文化的な側面、とりわけ、アートと自転車の関わりについて、7人の現代のアーティストの自転車を巡る作品を中心に、アートと自転車の深い繋がりを示す歴史的に重要な作品や自転車と共に展示し、自転車文化について親しみ、考える場としました。美術情報サイト、artscapeや自転車情報サイト、cyclowiredに取り上げられるなど、アートとバイクの双方の領域で好評を得まして、今年、2016年、「ART×BIKE」の第二弾を引き続き開催します。

 今回の「ART×BIKE」展でも、自転車とアートの関わりをご覧いただくという基本コンセプトは変わりませんが、さらに、「自転車、たおやかに」というタイトルで、人と街を繋ぐメディアとしての自転車(人-自転車-街)の豊かなあり方を巡って、参加するアーティストや建築家、デザイナーによる作品・提案を展示し、ART×BIKEというテーマを深化させていきます。 また、時代を象徴する自転車のプロダクトの展示やサイクリングに重要なウエアといったファッション的な視点からの展示も加え、今日の自転車文化を多角的に照らし出します。

 

【展示内容】

 

現代のアーティスト、建築家、デザイナー等 (8)による自転車を巡る作品

(絵画、写真、グラフィック、インスタレーション、プロダクト、プロジェクト等)

 

時代を彩る自転車

・ロードバイク 「デローザ トロフィー・スーパープレスティッジ エディ・メルクス アルカンシェル」19791985(デローザ社 フレーム) 

シティバイク「我が輩は自転車である」(アロートレーディング社 赤瀬川原平とのコラボによる)1997

       「ARROW TRADING YAMAJIN(アロートレーディング社) 

       「TOKYOBIKE SS(tokyobike / 画家、田中紗樹がペイント)

・折り畳みバイク 「A-Bike (A-Bike社 クライブ・シンクレアーが発明した超小型軽量の折り畳み自転車)

 

自転車のウエア パールイズミ社製

 

美術の歴史上、自転車と深く関わった作品(本展シリーズの象徴的展示)

マルセル・デュシャンの「自転車の車輪」(1913)に習いて制作された車輪の作品(自転車とアートの幸福な出会いを象徴する作品として第一回目にも展示しました)

 

【 関連イベント 】

会期中 自転車とアート、自転車の未来、生活文化としての自転車などのトークを行います。

・オープニング 1015() 18:00-20:00 

・オープニングトーク 1015()  15:30-17:30 参加作家とキュレーターによるトーク

・クロージングトーク 116() 15:30-16:30  クボタタケオ+深川雅文                                以上

 

 

 

キュレーター 

 

深川雅文 Fukagawa Masafumi

 

1958年 佐賀市生まれ。

九州大学文学部文学部卒業・同修士課程修了(西洋哲学史)

川崎市市民ミュージアム・学芸員として、写真、デザイン、現代美術に関する展覧会に携わる。

著書『光のプロジェクト -写真、モダニズムを超えて-』(青弓社)、訳書『写真の哲学のために』(ヴィレム・フルッサー著 勁草書房)など。横浜市在住。


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