●Loop beyond Art 広がる、人と命の輪
会期 4/3(土) ― 4/18(日)
開廊日時| 水 - 日 12:00 - 19:00 (日曜18時まで 展示最終日17時まで)
休廊 | 月・火
●展示作家
田嵜裕季子 橋本佐枝子 松下誠子 宮森敬子
●パフォーマンス
イトー・ターリ 佐藤慶子
●フォーラム
LOOP参加作家、ご来場の皆様、MC. F.アツミ ※オンライン同時開催予定
●チャリティー参加者 オンラインストアはこちら
チャリティグッズは会場、オンラインショップで開催。収益の一部を医療関係施設に寄付いたします。
阪本あやこ 一条美由紀 堀部由佳子 押鐘まどか 小林真理江 鬼頭明雅
さとう陽子 西山晴恵 椎葉聡子 鈴木敦子 野口大地 根本篤志 花村泰江
福室みずほ 百瀬陽子 岡本風愉 衛藤文俊 橋村至星 菊池絵子 下島都紀子
長谷川冬香 小林晴郎 コヤマイッセー 宮森敬子 田嵜裕季子 橋本佐枝子
松下誠子 イトー・ターリ 佐藤慶子 山神悦子
【ステイトメント 工房 親 主宰馬場タカコ】
工房チカは、2011年にかねてから考えていたボランティア活動loopを立ち上げました。
loopは訳せば「輪」
アートで人の輪を広げて、命の輪を繋いでいく、という意味を込めています。
アートは、人類が誕生した時から人類がなくてはならないものとして願いや希望、夢などを託して生まれました。
それは自然発生的な必然でした。
すなわち、アートは絵画や彫刻などの美術、音楽やダンス)や詩や小説などの文学など人々の心のよりどころとして、呪いや魔除けや祈りの場面にも欠かせない。
だからこそ、健やかな人病める人にも貧しい人、富める人弱い人、強き人など、すべての人達に差別無く権利としてのアートはあります。
loopの活動は、命の最前線で対峙している病院や看護介護などの施設にアートを展示するものです。
現在すでに、さまざまな病院や施設にはすでにアートは飾られたり設置されています。
しかし、loopは単に半永久的な設置をするのではなく、その病院や施設にあったアートをある期間を区切ってインタラクティブなアートを展示します。
あらかじめ、病院や施設の方とお話して、そこの場所にあった作品を展示します。
その目的は、その場所に関係している全ての方々に、命に対しての気付きや視点を変えて見る多様性を促したいからです。
loopの活動は工房チカで紹介している作家さん達の協力で10年間続けてきました。
その歩みを見て頂き、多くの方々にloopを知って頂き、この先を考えたく2021年4月にloopの展覧会を開催します。
loopにふさわしい作家4人が制作して展示します。
各作家達は、命をテーマに鑑賞者が参加しやすい作品を制作しています。
展示期間中にはパフォーマンスやフォーラムも予定しています。
パフォーマンス
イトー・ターリ
佐藤慶子
フォーラム
作家達やどなたでも
医療関係者やどなたでも
MCのF.アツミ氏のもと自由な話し合い
以上のプログラムを予定しています。
コロナ感染禍を考えて、マスク着用、消毒、検温
蜜を避けて、換気など細心の注意を払って行います。
どなたにも、お気軽に参加を頂きたいと思っています。
ただ、密を防ぐために人数制限させて頂く場合もございます。
工房 親 主宰 馬場隆子
【イベント】
●4月3日(土)16:00〜18:00
フォーラム「いのちとアートの開きをはかる」
LOOP参加作家、ご来場の皆様、MC. F.アツミ ※オンライン同時開催予定 (参加方法 会場、オンライン可)
●パフォーマンスアート アクション *非公開。随時ドキュメンテーション詳細更新いたします。
イトー・ターリ「37兆個が眠りに就くまえにVol.2「自分で額を撫でるとき」」
37兆個が眠りに就くまえにVol.2
「自分で額を撫でるとき」
病が私を押しつぶし、ベットの隅に頭を埋める
自分を慰めようとしたアクション
額を人差し指で撫でる
滑らず、むしろ凹凸を感じながら
私のできる最大の愛撫
コロナ禍の中、林さんという女性は死を選び、殺人幇助を二人の医師に託した
私は林さんの死を考えないわけにはいかない
社会的環境が整っていても、生と死の選択は個人の領域で行う
社会的環境が整っていないときは虚しさの中で生と死の選択を個人の領域で行う
林さんは生きたいと思っていたのではないか、そのメッセージを自分のこととして私は考えられただろうか
私のできる最大の愛撫を続けたい
●4月4日(日)14:00~15:30
佐藤慶子パフォーマンス・コンサート「花のように しなやかにたくましく いのちを奏でる」
NO!おしゃべり NO!歌 NO!声 No no no no
我慢 がまん gaman・・・コロナ禍だから
だから
コロナ禍でも 大丈夫を 工夫する
YES!TALK
YES! MUSIC
YES! SING a SONG
小さな声であっても 小さな音であっても 心は響きあう
ご一緒に行う楽しいセッションも ぜひどうぞ!
《プログラム》
一部 パフォーマンス・コンサート 14:00~15:00
1. リナックスのために ~声の周辺をほぐす~
・今だから特にたいせつな呼吸と肺活
・腹筋を鍛える瞬発力による発声
2・コンサート
♪チベタンボール、ウインド・ベル・・・やさしい響きの即興演奏
♪「万葉春」日本の古典から現代までをミックスした佐藤慶子の歌
♪セッション「ひふみ音頭」
二部 フリートーク 15:00~15:30
★ マスク着用で行います。
★ 途中で換気のために休憩が入ります。
●loop チャリティーバザー
会場、オンラインショップで開催。収益の一部を医療関係施設に寄付いたします。
オンラインストアはこちら
チャリティー参加作家 (順不同)
阪本あやこ 一条美由紀 堀部由佳子 押鐘まどか 小林真理江 鬼頭明雅 さとう陽子 西山晴恵
椎葉聡子 鈴木敦子 野口大地 根本篤志 花村泰江 福室みずほ 百瀬陽子 岡本風愉
衛藤文俊 橋村至星 菊池絵子 下島都紀子 長谷川冬香 小林晴郎 コヤマイッセー 宮森敬子
田嵜裕季子 橋本佐枝子 松下誠子 イトー・ターリ 佐藤慶子 山神悦子
【展示作家 パフォーマンス MC 略歴、ステイトメント】
田嵜裕季子 TASAKI Yukiko
『関係性の樹』
数年前に病気療養していた時から、毎日森を歩いて来ました。ベッドから起き上がり、ようやくカメラを片手に散歩できるようになった頃、蔓の生命力に出会いました。蔓は、カオスや秩序、逸脱や持続の関係性を内包し、絶え間なく分解と再構成の流れの中で、他の樹々と共に生きています。そして、今、私たちはそうした樹々の繋がりを写真から眺めています。
一方、私たちは、自分と他者、また他の生物や自然を、様々な関係性から切り離し、額縁の中に入れた対象物として観察して来ました。しかし、ロゴス(論理)を追い求めた結果、互いに依存し扶助し合うピュシス(自然)の流れを切り離して来ました。
人間はピュシスとロゴスを併せ持つ存在です。当たり前のように眺めている額縁の中の樹々の関係性は、自然観察に止まるのでしょうか。それとも私たちの想像力と行為から、様々な命の繋がりが断ち切られた社会的矛盾を再構成していけるのでしょうか。
。
略歴
⼤学卒業後から個展グループ展を国内外で展開。⽇精研⼼理臨床学院で⼼理臨床を学んだ後に英国に留学。それ以降、多様性や開放性を持ったゆるやかさの中で、異なる⽴場や背景を持つ⼈々と共にどのように⽣きるべきか、対話や協働に向けた芸術活動を通して探求している。例えば、学習や視覚障碍等をもつ様々な⼈々との協働を試み、写真・映像・インスタレーション等を⾏う。更に、障がい者⽀援センター、⾼齢者デイケアセンター、不登校児の⽀援機関、そして英国「アートリンク」のメンタルヘルス・ニーズクラス等で芸術⽀援に関わっている。
1997:東京国際写真ビエンナーレミノルタ賞受賞; 2000:英国エジンバラ美術⼤学⼤学院修⼠課程修了; 2000:⽂化庁新進芸術家海外研修制度による在外派遣研修員(英国); 2001:国際⽂化交流基⾦海外研修制度による芸術家在外派遣研究員(英国); 2017:筑波⼤学⼤学院博⼠後期課程芸術専攻単位取得退学; 2003〜現在:⽇本⼤学芸術学部写真学科と⼥⼦美術⼤学で教鞭をとる。
橋本佐枝子 HASHIMOTO Saeko
今回の作品で私は、1匹のシカを殺して、1つの作品を作りました。シカを撃ち、解体し、皮をはぎ、皮をなめして、そこに絵を描きました。何かを生み出す時には何かを破壊していて、「あなたの終わり」と「私の始まり」は繋がっているようでした。
略歴
1983年兵庫県生まれ。2008年慶應義塾大学文学部心理学専攻卒業。2010年明治学院大学大学院臨床心理学研究科博士課程前期修了。臨床心理士、公認心理師。現在は東京都内の児童養護施設で心理療法担当職員として勤務しながら、心理とアートの狭間で制作を続けている。
主な展示歴として2018年3331ART FAIR (コレクタープライズ受賞)、2019年「第2回アートハウスおやべ現代造形展」(富山県小矢部市)、2020年「カナタのてざわり」(ART TRACE GARALLEY/両国)等。
松下誠子 MATSUSHITA Seiko
私が制作において、セキュリティ・ブランケットを根底のテーマにおいているのは、丸ごとの人間性に近づくためであって、それは個があらゆるものを内包する全体性に包まれているからである。心の質が生命の質であるという事を不可分な感性に訴えかけてくる表現とは何か。
絶えず求め続けるのは芸術家の役割でもあるとすれば、誰しもが生まれながらに傷を負って
いることを深く自覚し、「病」を人生のなかで捉える視点を心に刻みたいと思う。
略歴
函館市に生まれる。藤沢市在住。
インスタレーション及び立体、タブロー、写真、ビデオ、音、パフォーマンス&インタビューなどの表現方法で活動。 都美セレクション展/東京都美術館、Art Full展/小金井市立美術館、ZOOMO/アーヘン、One Minute Festival/サンパウロ、エンハロット美術館/イスラエル、クリハマインド/国立久里浜療養所:個展 RED AND BLUE GALLERY、双ギャラリー、Art Position/マルセイユ、ギャラリー・モニカプレス/ドイツ、
宮森敬子 MIYAMORI Keiko
戦前ハワイに生まれ、日本に嫁いだ祖母マツノに関連した、米国日系2世についての調査と、家族に残された傷について、そのルーツを探っています。今回の作品では、関連した土地、アルコール依存症を患っている母がいる久里浜の療養所、各地に赴いて集められた「樹拓」を、個人的な記憶の印と置き換えてカンバスに張り込みながら、記憶を手放すことができるか、試みています。
略歴
横浜市出身。現在ニューヨークと横浜に滞在。筑波大学大学院日本画研究科を卒業、1994年三木多聞賞受賞。1998年文化庁新進芸術家海外留学制度により米国ペンシルバニア大学大学院に在籍。その後フィラデルフィア、ニューヨークと工房を移す。地元のBankARTアーティスト・イン・レジデンシーに、2019年〜2021年参加。Website www.keikomiyamori.com
イトー・ターリ ITO Tari
パフォーマンスアーティスト
1996年セクシュアルマイノリティであることについてのパフォーマンスを行った。そのことによって無視されている声や忘れ去られている事への「応答」へと導かれていくことになった。身体、ジェンダー、軍事下の性暴力、原発事故をテーマとした。また、ウィメンズアートネットワーク<WAN>(1994~2003)、PA/F SPACE(2003~2013)を運営、人が出会う場を思考した。最近はALSという難病を抱えてしまったが、「身体」との旅を続けたいと思っている。
佐藤慶子 SATOH Keiko
桐朋学園音楽大学作曲科卒業。作曲家、ヴォーカリスト、ピアニスト。作曲、Visual Music映像、音彫刻などの創作やコンサートを国内外で展開。2009年より《音女OTOME》の名前で「万葉集」をモチーフとしたオリジナル歌を作曲、日本古典と現代をミックスした弾き語りコンサートを継続開催。映画、舞台演劇公演、音楽サロンのプロデュース多数。長年ろう者と共有する音楽活動を行う。声と心身の関係に着目した独自メソード《声力》講師。MuCuL代表【受賞】キリンアートアワード賞(「A memory of Water」映像)日本文化藝術賞、日本絵本賞(「てではなそうきらきら」小学館)【CD】「万葉・言の葉」「Music Pillow for Baby」【著書】「しあわせをよぶ声の魔法」「五感の音楽」(ヤマハミュージックメデイア)【映画音楽】「I love you」「脱皮」★新作「隠り沼」(4月ユーロスペースにて上映予定)
F.アツミ (Art-Phil) F.Atsumi (Art-Phil)
クリエイション・ユニット「 Art-Phil」。“アート発のカルチャー誌” としてブックレット「Repli(ルプリ)」の発行を中心に活動。アート、哲学、社会の視点から、多様なコミュニケーション一般のあり方を探求しています。 ――アートと哲学をあなたに!
※オープニングは開催いたしません。
※新型コロナ感染拡大状況に応じて開催日時や営業方法が変更となる場合もございます。
※ご来廊時にはマスク着用の上、手指消毒をお願いいたします。
※最新情報はwebsite、または、email宛てにお問い合わせ下さい。
お問い合わせ先は info(*)kobochika.com *を@に変更の上、ご連絡をお願いいたします。
何卒ご理解ご協力いただけますと幸いです。
会場 工房 親
住所 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿 2-21-3
交通
地下鉄日比谷線「広尾駅」2番出口 徒歩6分
JR山手線「恵比寿駅」西口 徒歩15分
渋谷より都バス06 新橋行・赤羽橋行「広尾5丁目」下車 徒歩3分
「恵比寿駅」より都バス 田87 田町駅前 行 「恵比寿2丁目」下車 徒歩4分
https://www.kobochika.com
※ギャラリーに駐車場はございません。お車でお越しの際は近隣のコインパーキングをご利用ください。