小林晴郎と石田貴裕の2 人は何の接点もなく、未だ顔を合わせたこともない。その2 人が「KO・DA・ MA」のタイトルのもとにUNIT を作って展示する。2 人とも、平面から半立体、立体へと響き合っている。以下、今回の展示発案者のクボタ・タケオによる言葉を引用
KO・DA・MA 〈響き合う影〉
通常、絵画の展示の際に出来る作品の影は作品のイメージに対してマイナスに働く。ライティングにあれこれ工夫することが多い。今回のこの2人の作品にあっては、その作品の影が作品の一部となり、イメージの増幅に役立っている。それぞれの影はニュアンスの差はあれど、その影は作品の痕跡ではなく、絵画のイメージの生成と助長を担う。影は作品そのものなのだ。その影があってこそ、その色彩、形が更なる美の世界を産み出していることに注視するべきだろう。(クボタ・タケオ)
この展示はもちろん、個展ではないが2 人展でもない。まさに《KO・DA・MA 展》である。